ショップでバイクを探しているけど、なかなか理想の車体が見つからない…そんな人のために、私がヤフオクでSR400を購入した体験談を詳しく紹介します。
- バイクをヤフオクで買うメリット・デメリット
- 落札前に確認すべきポイント(価格・状態・手続き)
- 実際の落札~納車までの流れ
これからヤフオクでバイクを探す方は、ぜひ参考にしてください!
なぜヤフオクでSR400を探したのか?
私が欲しかったのは、SR400(キャブ車)のフルノーマル。
「中古バイク屋に行けば見つかるだろう」と思っていましたが…どこを探しても見つからない!
理由は、SR400はカスタムベースとして大人気だから。特にカフェレーサー仕様などのカスタム車両が多く、フルノーマルのキャブ車はなかなか見つかりませんでした。
また、SR400は1978年の発売以来、基本的なデザインがほとんど変わっていません。そのため、新旧問わずカスタムパーツが豊富に流通しており、対応年式が違うパーツの互換性も高いのが特徴です。
インジェクションタイプのノーマルSRはよくバイク屋に転がっていたのですが、絶対にキャブ車のノーマルSRが良いと決めていた(※謎のこだわり)ので、試しにヤフオクを見ていると状態の良さそうなものを発見!
それがこちら


2006年式のSRで、スポークホイール、前ブレーキにディスクが採用されているものです。
真のSR乗りは前後ドラブブレーキこそ至高としているので、この年式はSRの中でもあまり人気のない部類になります。
それでも、走行距離1万未満、フルノーマル、比較的状態も良さそうということで、すぐにそれを購入しようと決めました。
ヤフオクでバイクを落札する前に確認すべきこと
これにしよう!と程度の良さそうなノーマルSRを発見したものの、ヤフオクでバイクを購入するのは初めてだったので、何にいくらお金がかかるのか、どうやって手元に届くのか全くのわからないほどの無知でした。
それでも何とか無事にバイクを入手できた私が、特に気をつけた点をまとめていきます。
価格相場をチェック
まず欲しいバイクの相場を知ることはとても大切です。
私の場合はキャブ車のノーマルSRが欲しいというワガママによりヤフオクを利用せざるを得ませんでしたが、そうではない場合、つまり「安く購入したい」という理由ならバイクショップで販売されている価格よりも大幅に安い場合のみヤフオクを利用しましょう。
なぜなら、バイクショップの乗り出し価格に含まれている「整備」「車検」「自賠責」「保証」の価格はヤフオクには含まれていません。
さらに受け渡しの際に出品者のもとへ車体を取りに行けるならまだしも、陸送するならそれだけで数万円は必要です。
いくらバイクを安く購入できても、手間と落札価格以外の費用を掛けた結果バイクショップよりも高額になった、ということだけないよう下調べは必須です。
車両の状態を確認
落札価格+その他費用を加味してもなお、これを買おうと思えるバイクがあるなら、次は状態の確認です。
すべての出品者がそうではないですが、業者でもない限りヤフオクに出品されているバイクの商品ページには必ず足りない情報があります。
例えば、タンク内のサビの有無を確認できる写真の掲載がなかったり、タイヤの溝の有無が写真では全くわからなかったり…
ですが、個人の方がヤフオクにバイクを出品する機会なんて頻繁にあるわけじゃないでしょうから慣れていないのも当たり前、足りない情報が必ずあるものだと割り切って、失礼のないよう質問すれば大丈夫です。(中には意図的に都合の悪い情報を伏せる出品者もいますが…)
他にも、正面、左右、後方からの4枚の写真だけ掲載されており、「全体的に小キズがあります」などの説明があったりもしますが、この「小キズ」の解釈も人それぞれです。
「小キズ」と聞けば自然にできたホコリやスレによる目立たない傷、という解釈をする方がほとんどだと思いますが、軽く縁石で擦ったり、ミラーをコツンと当ててできた傷も「小キズ」と言えなくもないです。
もし気になるようであれば、購入する意思をキチンと伝えたうえで、接写の写真を追加で掲載してもらうなどしましょう。
仮に質問をして断られたり、無視されたりするような出品者なら購入はやめておくべきです。
私の場合はタンク内の写真や、傷の状態が分かる写真が掲載されていなかったので質問から問い合わせるとすぐにアップしてくれました。
本当にバイクを売りたい人はちゃんと答えてくれるので、遠慮なく質問すべきだと思います。
私は距離の都合上で現車確認をしていませんが、言うまでもなく現車確認できるなら絶対に自分の目でバイクを確認させてもらいましょう。
落札後の手続きと輸送方法を確認
バイク落札後は車体を受け取って終了ではありません。
譲渡証明書や車検証の受け渡しはもちろん、既に廃車にしているバイクなのか今も登録されているのかで手続きも異なります。
基本的には、落札者が手続きをせずに前所有者名義のままバイクに乗車し、事故や違反を起こされると面倒なので、出品者側で廃車手続きを済ませて譲渡証明書と一緒に受け渡してくれる場合がほとんどです。
ですが、前述した通り出品者も業者ではない限りバイクの受け渡し経験が豊富なわけではないでしょう。なので流れを把握しておられない方も当然います。
落札後にトラブルとならないよう、受け渡し書類やその流れについては確認しておくべき項目です。
また受け渡しについても現地の赴いて受け取るのか、陸送になるのか、また陸送の場合は出品者の都合の良い日程でバイクを陸送業者に引き渡してもらう必要がありますから、スケジュールについても確認しておいた方がいいでしょう。
ここの手際次第では、出品者が廃車手続きをするところから手元にバイクが届くまで1ヶ月以上、なんてことになってしまう場合もあるので、事前に確認しておいた方が安心して取引ができると思います。
落札後の流れ(手続き&輸送)
金額の確認と状態の確認を済ませて納得できると判断した私は、ノーマルSR400を38万円即決で落札しました。

落札してからは、まず陸送の手配です。
さまざまなバイク輸送業者がありますが、私は知人から評判を聞いていた「I-Line」にお願いをしました。
価格も比較的安価でドア TO ドア、つまり出品者宅から自宅までの輸送を担ってくれます。
輸送業者によっては、「どこどこまでバイクを持ってきてね~」というところもあるため、ドア TO ドアは出品者落札者ともに負担の少ない良い手段だと思います。
出品者の都合の良い日、都合の良い場所を聞いて引き渡し日時を指定、あとはこちらの受け取り可能な日時を指定すればその通りに運んでくれます。
ちなみにこの「I-Line」は整備や車検、自賠責の手続きまでを一括してやってくれるサービスもあります。
私はバイクの不調時や定期点検の際にお世話になっているバイクショップがあったので、今回はすべてそちらにお願いさせてもらいましたが、「近くにバイクショップがない」などの理由があれば輸送から整備、諸手続きを全てお願いするのも良いでしょう。
もしバイクショップに整備から諸手続きをお願いする場合は、車検切れで名義も違うバイクに乗るわけにも行かないので必ず自宅にバイクを回収しに来てくれるショップにしましょう。
まとめ
ヤフオクでバイクを買うには、しっかりリサーチ&準備が必要です。
- 相場価格をチェック(バイクショップとの比較も)
- バイクの状態を細かく確認(タンク内・傷・エンジンなど)
- 落札後の手続きを事前に把握(名義変更・輸送方法)
私は無事に理想のSR400を手に入れることができましたが、やはり慎重に進めることが大事だと実感しました!
これからヤフオクでバイクを探す人は、ぜひ参考にしてください!