AGVヘルメット【K-3 SV】3年間使ってみた

バイク全般

無事にお目当てのSR400をゲットし、メンテナンスや車検手続きをお願いしている間に、必要なバイク用品を揃えました。
今回はその中でも、私が選んだヘルメット、AGVK-3 SVについてお話します。

AGVヘルメット【K-3 SV】を選んだ理由

アライやSHOEIといった国内メーカーのヘルメットが絶大な人気な中、なぜAGVを選んだかというとズバリそのスタイリッシュさです。

※出典:AGV JAPAN(https://www.agvhelmets.jp/)

前から見ても横から見ても後ろから見てもとにかくスマートで、細身なコーデが主だった私にとって好みのド真ん中だったことと、普段の服装に一番馴染むヘルメットじゃないかということでAGVは確定!

とは言っても、AGVにはフルフェイスだけでも色んなヘルメットがあり、機能や材質(軽さ、強度)、グラフィックによって金額も3万円弱~高いもので30万円まで様々です。

5万円以内で買えたらいいなと探していると、スタイリッシュさはもちろんのこと「インナーバイザー付」「ピンロック付」「重さ1500g」という十分すぎるスペックの【K-3 SV】を発見!
その日のうちに購入し、約3年間ほぼ毎日使用したのでその使用感をレビューしていきます。

【K-3 SV】の使用感

【K-3 SV】を被ってさまざまなところに行きましたが、不快に感じたことは一度もありません。
雨の日に隙間から雨が入ってくるようなこともなく、高速道路で巡行していても風切音はまったくありません
フルフェイスなので夏は当然ながら暑いですが、それでもベンチレーションが「オデコの上」「目の上」「あご部分」にあることで風が入って抜けていくのを感じられるくらいの通気性はあります。

さらに標準でピンロックシートが付属していて、雨の日でも暑い日でもシールドは絶対に曇りません
過去にバイクに乗っていた頃は、数日おきにシールドに曇り止めを塗っていましたが、あの時間はなんだったのか…と軽く絶望しましたね(笑)

そして何より軽い
サイズによって重さが50グラムほど変わりますが、S~XLまですべて1500g」前後です。
それに加えて、ヘルメットの形が風の抵抗を最大まで軽減してくれるので、走行中の首への負荷もほとんどありません
これが私の中で一番感動した部分でした。

ひとつだけ誤算だったのが、インナーパッドが全然へたらないことです。
インナーパッドって使っていくうちに、中の綿が寄ったり押しつぶされたりして、本来は布団やクッションと同じようにへたっていく物なんです。
それを見越して、ちょっとキツいくらいのサイズを選択したのですが…3年被り続けた今もちょっとキツイです(笑)
それだけ良い商品である証拠ですし、ヘルメットがブレることもなく、しっかり衝撃から守ってもらえるので安全面は◎なんですけどね。

総合的に見て大満足だった【K-3 SV】ですが、中でも特に良かった点気になった点をまとめていきます。

【K-3 SV】の良い点

  • カッコイイ(主観)
    これはもう単純に好みです(笑)顔や頭が大きい人でも、これを被ると誰もが着痩せすること間違いないくらいスマートです。国内メーカーでは選べない形なのでスタイリッシュさを求めている方は断然AGVオススメです。
    交換用シールドのラインナップも多く、交換することでさらにカッコよさがアップするのでこちらもオススメ。
  • 軽すぎる
    これはヘルメット自体が1500gしかないのもそうですが、ヘルメットの構造上、空気抵抗を最大限に逃がしてくれる形をしています。なので、高速道路で100キロ出ていようが、走行中に風が強くて首がもげそう…ということもまったくないです。

    もちろん、カーボン製などのヘルメットであれば1000g以下という驚異的な軽さのヘルメットもたくさんありますが、それらはお値段も10万円~30万円と驚異的です。
    5万円以下で買えるヘルメットの中では、【K-3 SV】はかなり軽い方なのでコスパを考えるなら十分すぎると言っていいでしょう。

  • ピンロックシート付属
    この【K-3 SV】には「MAX PINLOCK LENS」というものが標準で付属されており、これは公式ショップで7,000円ほどしますが、それが0円でゲットできるというわけです。(お得すぎるやろ…)
    ピンロックシートとは簡単にいうと、シールドにピタッと貼ることでシールドとピンロックシートの間に空気の層を作るものです。

    ガラスのコップにキンキンに冷えた麦茶を注ぐと、コップの表面にたくさん水滴がつきますよね。
    でも「二層式」と書いているタンブラーへ同じように冷えた麦茶を注いでも、タンブラーの表面には一切水滴がつきません。
    構造としてはそれと同じで、シールドとピンロックシートに層があることで、外気とヘルメット内の温度差が生じても曇ることはないんです。

    ピンロックシートは付属なので、自分で取り付ける必要はありますが、「曇らないシールド付」と思えば、この価格帯のヘルメットでは革命レベルです。

【K-3 SV】の気になった点

  • インナーバイザーが残念
    安全面を考えると仕方がないことかもしれませんが、インナーバイザーの色味がとても薄いです。
    「ちょっと眩しいな」と感じるシチュエーションでインナーバイザーを下ろしても、100%の眩しさが85%になった程度で、普通に眩しいです。
    それと、インナーバイザーの上げ下げが非常に操作しづらいことも気になりました。


    インナーバイザーを操作する赤いレバーがつまみにくいのと、さらにそのレバーを前方に倒してインナーバイザー下ろす後方に倒してインナーバイザーを上げる、という操作は走行中はもちろんのこと、停車していてもなかなかできません

    私が所有している他のヘルメットは、突起もつまみやすく下げればインナーバイザーが下がる、つまみを上げればインナーバイザーが上がるので、操作も直感的で走行中もラクラクです。

    スタイリッシュさを追求してこういう仕様になったのかは分かりませんが、【K-3 SV】の名の通り「サンバイザー」をプッシュするならもう少し機能性を重視して欲しかったなと思います。

  • アゴ部分の出っ張り
    アゴが飛び出ててこそAGVヘルメットであり、スタイリッシュさを演出するには欠かせない部分です。
    かくいう私もこのフォルムに惹かれて【K-3 SV】を購入したのですが…
    このアゴ部分の出っ張りによって「収納に困る」ことが多々あります。

    私はSR400の他にスクーターも所有しているのですが、残念ながらアゴ部分が出っ張っているせいで【K-3 SV】はメットインには入りません
    同じサイズの他のヘルメットは余裕をもって収納できるのですが、AGVヘルメットの良い点でもあるこのスタイリッシュさのせいで、他の国内メーカーヘルメットが入る場所に入らないことがあります。

    これは誤算というか想定外というか…何を犠牲にするかは取捨選択する必要がありそうです。

まとめ

総合的に見て大満足な【K-3 SV】ですが、もちろん良いところばかりではありません。
インナーバイザーの問題は、ミラーシールドやスモークシールドに変更することで対策できますし、収納問題についてもヘルメットホルダーがあれば完結です。私はそうしてます。

家具でも服でも何度もそうですが、見た目を選ぶと機能性が削がれ、機能性を選ぶと見た目がイマイチだったりするものです。
その点、この【K-3 SV】は見た目100点機能そこそこという具合ですから、値段も加味すると非常にコスパの良いヘルメットだと思います。

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