今回はキャンプツーリングの相棒、ヘンリービギンズ「ツーリングシートバッグ」が神すぎるので紹介していきます。
私が所持しているのは『HB DH-719 ツーリングシートバッグ L』で、ヘンリービギンズのシートバックの中では「BASIC」と呼ばれる種類です。
というより、当時はまだこのシリーズしかなく、のちにBASICの進化版「PRO」(※現在は販売終了)が発売し、現在はそのさらに進化版である「PROⅡ」が発売されています。
とは言っても、「BASIC」でも十分すぎるほど良い商品なので、早速ヘンリービギンズ「ツーリングシートバッグ」の良い点をお伝えしていきます。
本当に良い点ベスト3
サイズ感やラインナップについては公式ページにある通りなので割愛します。
大きなサイドポケットがあったり、ドリンクホルダーがあったり、単純に大容量なだけでなく使い勝手がいいのはもちろんのこと、あちこちにDカンやループがついていてカスタイマイズ性が非常に高いです。
その他あれこれと褒めたい点はあるのですが、その中でも実際に使用していて特に優れていると感じた点を3つご紹介します。
・固定ベルトが優秀
写真ような、プラスチック製のバックルがついた固定ベルトが計2本ついてきます。
この固定ベルトの両端(2本あるので計4箇所)をバイクと結んで、バックル側をシートバッグにある同サイズのバックルへカチャっとして固定する仕様になっているのですが、このベルトの使い勝手の良さが非常に優秀です。
ベルトの両端はこのようなループ状になっており、バイク側に頑丈な突起物さえあれば、引っ掛けるだけでバイクとの固定は完了します。これが本当に楽。
SR400なら、グラブバーの赤丸で囲った部分に荷積みベルトを固定するための突起があります。
なので固定ベルトのループをここに引っ掛ければバイクへの固定は終わり!かなり楽です。
グラブバーがなくても、スモールウインカーにしている車両なら固定ベルトのループをウインカーに引っ掛けることもできます。
もしバイクにループを通せそうな突起物がなくても、グラブバーやフレーム等にこの固定ベルトのループ側をくぐらせられる2ミリほどの隙間さえあれば、このようにループにバックルに通して固定可能です。
見えやすいように椅子でやってます(笑)
このように、バックルのオス側のループ、バックルのメス側のループをそれぞれ固定、もう1本あるので合計4箇所をバイクに固定します。
シートバッグの前後についているバックルのオスメスにそれぞれカチャン。
4箇所を固定すればこれだけでシートバッグはまったくズレないです。
さらに、バイクの4箇所に取り付けた固定ベルトはそれぞれバックルが、オス、オス、メス、メスとなっているため、固定ベルト同士で接続も可能です。
これにより、シートバッグを固定する目的以外にも荷締めベルトとして利用できます。
バイクへの取り付けの簡単さから、その汎用性の高さまで、この固定ベルトには本当に感動しました。
・バッグのサイドが開く
このようにシートバッグのサイド、もちろん両サイドともガバっと全開まで開きます。
キャンプツーリングになれた上級キャンパーさんならこの機能はそこまで有用性を感じないかもしれません。
しかし、ひよっ子キャンパーの私にとっては「設営時にまず使うグランドシートをバッグの一番上でなくどこかにやってしまったとき」にサイドが開くと底からでも取り出せますし、「撤収時に何かをしまい忘れたまま、次々とシートバッグに収納してしまったとき」なんかにも、すべて荷物を出してまた収納…という苦行もしなくていいのでとても重宝しています(笑)
大容量だからこそ、バッグの一番底にすぐにアクセスできるのは便利ですね。
・サイズ変更可能
シートバッグの両サイドにある赤印で囲んだチャックを開けると、なんと容量が44Lから60Lになります。
このシートバッグはLサイズですが、ラインナップにあるサイズによってそれぞれ1.3倍ほどに拡張されるイメージです。
※ちなみに、バッグ内にアクセスするチャックは刺繍が白色、拡張するチャックは刺繍が赤色になっていて密かにわかりやすい工夫がされています。
拡張前(容量44L)。
拡張後(容量60L)。
マチも広く、シートバッグ自体もかなり大きくなった印象ですね。
ソロでのツーリングキャンプなら44Lで十分なのですが、この拡張機能が真価を発揮するのは「帰りにサービスエリアや道の駅でお土産などを購入したとき」です。
お土産、特にお菓子って箱が大きいものがばかりですよね。
紙袋いっぱいのお土産は当然バイクには載せられません…しかし、この拡張機能のおかげでお土産もすっぽり。
普段は拡張機能を使わないようにしていると、こういったとき途端に救世主になります(笑)
以上3点が、実際に使用していて特に優れていると感じた点です。
残念な点
紹介した以外にも、雨天時のためのレインカバーや、長物固定ベルトが2本ついていたりと充実な付属品も揃っており、ほとんど非の打ち所がないほど完璧なシートバッグです。
ただ唯一、気になった点をあげるとするなら、ご覧の通りショルダーベルトにクッションがないこと。
シートバッグは基本的に大容量のものがほとんどで、荷物も非常にたくさん入ります。
しかしそれゆえに、バッグの総重量はかなりのものになっていることもしばしば…
バイクの乗り入れが可能なオートキャンプ場なら荷物の積み下ろしも気になりませんが、バイク駐車場から設営地まで距離がある場合は、この重い重いシートバッグを持ち歩かなければなりません。
その際に、クッションのないショルダーベルトを肩から掛けていると本当に痛い…
一度、重いシートバッグを肩から掛けて持ち運んでミミズ腫れのようになった経験があるので、それ以降はショルダーベルトに以下のようなクッションを取り付けています。
まとめ
ヘンリービギンズ「ツーリングシートバッグ」は、小さいものは20Lから大きいものは70Lまで幅広く販売しているので、自分の持っているギアやキャンプスタイルにあったちょうど良いバッグがきっと見つかるはずです。
バッグは畳めばそれなりに薄くなるのでオフシーズンに家で場所を取ってしまう…というようなこともありませんし、畳まずにギアを詰め込んでそのまましまっておくのもひとつの手でしょう。
車でキャンプの際も丈夫なショルダーバッグとして使えますし、キャンプツーリングはもちろんそれ以外でも力を発揮してくれる、本当にオススメのシートバッグです。
以上、ヘンリービギンズ「ツーリングシートバッグ」の紹介でした。